今どきのマンガ業界についてまとめ

いま小学館が祭りになっていますが、下記2つのエントリーに対していくつか。
僕は完全なる門外漢なので、あくまで過去に調査したときのログとして。


■マンガ界崩壊を止めるためには(2)
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_e699.html

■雑駁に言うとハリウッドは、東海岸の興行主から逃れた映画人達が形成した。
http://d.hatena.ne.jp/ageha0/20080610/p1


>ここに、フリーマガジンつう最近の流行を乗っけたらどうなるんだろうな


コミック・ガンボというフリーマガジンが2007年初頭に創刊されたことがある。
広告ですべてを賄うフリーペーパー形式のマンガ雑誌で、一時期かなり話題になった。
結局一年で潰れて関係者は自己破産...。


■ギャラは“--代”相当? 元編集が語るコミックガンボ休刊の内幕
http://www.cyzo.com/2007/12/post_190.html

2ちゃんねるに内幕が書かれている。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/zassi/1168935556/


やはり広告だけで出版費を賄うのは相当にきついのだろう。
その点、コアミックスの手法のほうがまだ堅実かと思う。



コアミックス
http://www.coamix.co.jp/news/index.html


北斗の拳とかシティハンターの作者たちや新潮社が出資して作ったベンチャー会社。
普通漫画家は原稿料からアシスタントやオフィス費用を払うんだけど、この会社はそれを会社の経費でまかなってる。で、そこが出してる雑誌がコミックバンチ


コミックバンチ
http://www.comicbunch.com/magazine_info/index.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B1%E5%88%8A%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%81

■発行部数
創刊号 72万部
2004年 26万部
2006年 21.4万部
2007年 20.2万部

で、この雑誌近年ちょっとずつ発行部数が落ちてきてるんだけど、やってることは結構ファンキーで、ITとも絡んだりしてる。 電子出版で単行本出したり、Yahooコミックスと連携したりしてる。

■Yahooコミック
http://comics.yahoo.co.jp/promo/selection/comicbunch/



あとは、WEB使って積極的な試みをしてるのは講談社かな。


講談社の漫画ポータルサイト「コミックプラス」
http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/04777

講談社のオリジナル漫画サイト「ミチャオ
http://moura.jp/manga/

■ログインするとマガジンなどのコミックの試し読みもできる。
http://kc.kodansha.co.jp/trial_reading/search_list.php/04777



小学館集英社は海外進出に成功してて、このライセンスはVizメディアという会社が受けてる。アメリカで少年JUMPを出してたりする。20年前からの苦闘の末、日本マンガはある程度アメリカでも市民権を得てる模様。

■VizMedia
http://www.viz.com/



ただ、ガンボにしてもバンチにしても、過去有名作を出してる大物作家が書いてても、依然として商売としてはきついようだ。特に子供たちが、マンガ自体を読まなくなっているのは確かなんだと思う。


■10年連続でマイナス成長!!お先真っ暗!?なマンガ産業研究
http://www.cyzo.com/2007/09/post_40.html

■現役編集者が怒りの提言「権利ビジネスに頼るな!!」(前編)
http://www.cyzo.com/2007/10/post_67.html

■「最後通牒」─漫画雑誌・発行部数の比較 2005年
http://www10.ocn.ne.jp/~comic/hikaku.htm



一方携帯コミック市場は結構盛り上がってると聞いてる。


■マンガ(漫画)雑誌の衰退と電子出版、海外展開の躍進
http://mediasabor.jp/2007/07/post_165.html


ただ、こういう意見もある。


■KLab、携帯コミックに関する調査を公開、2割以上がいつでも読めると評価
http://bcnranking.jp/news/0708/070823_8202.html


お金を取るときつい、広告をのせすぎてもきつい。エロに集中しすぎてもきつい。
まあこれは音楽やTVやWEBサイトでも言える事ですね。