プログラマのスター性をプッシュする雑誌を作るべき


ベーマガ2.0」が日本のゲーム産業を救う
http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITew000020062008


僕も中学のころはベーマガみて、バレーボールゲームやRPGとか作ってお世話になりました。僕にとっては、当時ベーマガくらいしか同世代のプログラマと時代感を共有できる場所がなかったな。(ログインって雑誌には別の意味でお世話になったけど)
技術的な内容も中学生くらいが喜びそうな題材に沿って選ばれてたからこそ、自分たちの雑誌っていう気分がもてたんだろう。

そう考えると確かに、ゲームソフトを作りたい今のKIDSにとって、ベーマガみたいに居心地の良い雑誌ってない気がする。Cマガジンもなくなってしまったしね。


今だとWEBもあるし、アマゾンもあるから、情報は充実しているように見えるけど、WEBだと断片的にしか情報が伝わってこないし、本を買って勉強したとしても、同年代のKIDSたちと同じコミュニティ意識を共有してるように感じるのは難しい気がする。
商業ゲームの見た目のクオリティがバカみたいに上がっているので、KIDSが憧れて作るにはプログラミングの要素以外にやらなきゃいけないことが多すぎるのも問題だ。
技術のアウトプットのパターンも増えているので、仲間うちで「これができればすごい」といった単一の評価軸を持つことも難しいだろう。


プログラマを志望するKIDSを増やしたいなら、むしろプログラマのスター性をアンプリファイするような方向でやるべきなんじゃないかと思う。
つまり技術そのものよりも、それを駆使するプログラマー本人やグループにフォーカスして、その思想やライフスタイルなんかをプッシュする雑誌を作る。


"我ら“クレイジー☆エンジニア”主義!"みたいな感じで。
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s01300.jsp?rfr_id=report&p=013&__m=1


プログラミングの背景にある思想や、ソフトウェアを書くという行為に隠された思いみたいなものをあぶり出せば、時代の空気感みたいなものをKIDSたちが共有できるようにならないかなと思う。

  • 毎月表紙はスーパープログラマーのおしゃれ写真をのせる(モノクロ調で)
  • 今月発表のソフトの開発者のインタビューをメイン記事に(なぜそれを作ったのか世界をどうしたいのかといった生き方に対する哲学を聞くのが大事)
  • 今月の仕事場訪問コーナー ベンチャーを中心にオフィス取材(海外のオフィスも積極的に紹介)
  • 付録DVDには、スーパープログラマやKIDSの開発環境を取材した映像と、使ってるソフトをバンドル(デスクトップ映像とそれを駆使している姿を撮る)
  • 毎月プログラムのお題を決めて、読者投稿をつのる(入選すると何かプレゼント(中学生くらいが喜んで、他人に自慢できるものがいい))
  • プログラマのその他の趣味や活動の取材(好きな音楽やスポーツや旅や映画とかなんでもいいが幅広く)


多分つづく。